カケハシ・レコード

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IN A GLASS HOUSE

GENTLE GIANT

評価:51件のレビュー

在庫あり : 土曜・日曜は発送休み。翌営業日発送いたします。

RGFCD1001(ROAD GOES ON FOREVER) 【92年発売CD】

プリントが入った特殊ケース仕様。

750円 (税込825円)

盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め

状態: | 良好 | 並 | 不良 |

【査定担当者からのメモ】
スレあり

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790円 (税込869円)

盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め

状態: | 良好 | 並 | 不良 |

【査定担当者からのメモ】
軽微なスレあり、ケースに小さいヒビあり

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カケレコ・レビュー

初期の中世音楽エッセンスと中〜後期の特徴であるリズミカルなロック・サウンドが一体となった、過渡期ならではのサウンドを聴かせる73年5th、名盤!

Derek Shulman、Ray Shulman、Phil Shulmanの三兄弟を中心とする、ブリティッシュ・プログレの代表的なグループのひとつ。ポップ・フィーリング、古楽の様式美を思わせるクラシカルなアプローチ、そして高い演奏技術に定評があり、変拍子を含む複雑な構成の楽曲を軽々と弾きこなす超絶技巧グループです。前作『Octopus』をリリース後に三兄弟のPhil Shulmanが脱退するアクシデントに見舞われたグループでしたが、そのピンチを乗り越え発表された本作でも彼らの生み出すサウンドに一切ブレはありません。1973年の5thアルバム『In A Glass House』は、「ガラスの家に住む者は石を投げてはならない」という格言(自分自身も完璧ではないのだから他人のことを批判してはならない、という意味)から生まれたタイトルであり、その名の通り、ガラスが割れる音色を切り貼りしたリズムから始まります。4thアルバム『Octopus』時に、ドラマーがMalcolm MortimoreからJohn Weathersに交代した好影響は本作にも表れており、バラエティー豊かなリズムの存在によって彼らの技巧色が際立つ作風となっています。その一方で、リコーダーによる古楽的なアプローチなど、クラシカルな聴きどころもある名盤です。

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レビュー一覧

評価:5ガラスの家に住む者は石を投げてはいけない(5 拍手)

レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る

「ガラスの家」とは、温室(ガラスの家)に住む者は石を投げてはいけない(弱みをもつ者は他者に石を投げてはいけない。なぜなら、それが原因で破たんしてしまうから。)という格言に由来するそうです。人間の精神的なもろさ、みたいなテーマが6曲続きます。ガラスの割れる音がリズムを刻み始まる1. Runaway は、タイトル通り逃亡の曲。冤罪で断罪された囚人が脱獄した、というストーリーとも、統合失調症により入院した患者が逃亡した、ともとれるストーリー。ジョン・ウェザーズのドラミングが冴えわたります。気づくのはドラムズの残響を全てカットした異様な録音です。べたっべたっ、というバスドラの音は、この作品以降のジェントル・ジャイアントの特徴になっていきます。曲中のヴィブラフォンのソロもすごいものです。

次の2. Inmates Lullaby は、入院患者の子守歌という意味で、アルバム中で最も異様な構成です。庭のチューリップを食べてしまったり、おもらししてしまったり、部屋に閉じ込められて看護師が外で見張っている、というつぶやき。4. Experience は、大人になってしまった罪を悔いている内容。全部の楽器が全部違うフレーズを刻み、全体でひとつのリズムをつくる実験的な曲です。「オクトパス」の中で、精神科医ロナルド D.レインの著作を引用していた彼らですが、そのテーマを拡大した、ともとれるアルバムです。音楽的にも作品の構成としても彼らの巨大さを物語る傑作であると思います。

ナイスレビューですね!

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