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DUNCAN MACKAY

評価:51件のレビュー

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FRESHCD176(FRESH) 【16年発売CD】

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カケレコ・レビュー

コックニー・レベルや10ccで活躍したキーボーディストによる77年作2nd、技巧的なキーボード・プログレと華やかなモダン・ポップを両立した好盤、プロデュースはジョン・ウェットン

南アフリカ共和国出身、渡英しコックニー・レベル〜10ccのメンバーとして活躍、キャメルやケイト・ブッシュの作品でも手腕を発揮したkey奏者による、74年作『CHIMERA』に続く77年の2ndソロ。本作のプロデュースはなんとジョン・ウェットン。3曲でヴォーカルも取っています。他にクライヴ・チェイマン、メル・コリンズ、アンディ・マカロックら実力派が参加、さらに1曲では古巣コックニー・レベルのスティーヴ・ハーリーもヴォーカルを担当。その内容は、前作『CHIMERA』を踏襲する多彩な鍵盤楽器群をフィーチャーしたプログレッシヴなキーボード・ロック。大作主義的だった前作に比べ最長でも7分台とコンパクトな曲作りとなっていますが、ハモンド、シンセ、ピアノ、クラヴィネット、シーケンサーを縱横に駆使しテクニカルに畳み掛けるテンション溢れるスタイルは本作でも健在です。特に表題曲や最終曲で聴けるスリリングなシンセのプレイはエマーソンにも匹敵していて興奮必至。一方で半数近くを占めるヴォーカル・ナンバーでは、弾むように軽快なピアノ、フワッとファンタジックで温かみあるシンセなど、モダン・ポップ・バンドを渡り歩いた卓抜したポップ・センスも披露します。ウェットンのヴォーカルも活き活きしていて素晴らしいです。前作で聴かせた圧倒的な技巧で駆け抜けるキーボード・プログレと華やかなモダン・ポップ・サウンドを見事に両立させた名作です。

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評価:5U.K.前夜のWetton節に酔う(5 拍手)

レビュアー:waterbearerさん レビューをすべて見る

Duncan Mackayというと、私は10ccやCockney LevelのKeyというよりもCamelの「Nude」(1981)で透明感のあるキーボードで抜群のオーケストレーションを展開したあの人、というイメージがある(最後期のBudgieのアルバムにも参加してますねぇ)。さてこの1977年作のソロ2ndはどうかというとプログレアルバムというよりも前掲のバンドで培ったポップさの総括のような作風に仕上がったと思う。同年にはU.K.で(何度目かの)デビューを果たしたJohn Wettonのプロデュースというが、彼自身が影響を受けた音楽はブルースだったりロックンロールだったり(ちなみにABBAの大ファンでありました)ということらしいので、その趣味がうまく表現できたのではないかと思う。本作はWetton先生のVo入りの曲が3曲収録とWikiにも書かれていますが、正確には2曲ですよ!M7「Pillow Schmillow」とM9「No Return」で御大の渋いVoを楽しめます。「My sunshine is a rainbow〜♪」と一緒に歌えば幸せになれますのでお試しを(本当か?)。他にVoとしてはSteve Harleyも参加している。
重層的なKeyによるアンサンブルは楽しめるけど、プログレのアルバムとしては期待しないほうがいいかもしれない。長い間、CD化が待たれた作品だったのでこの機会にぜひ。

ナイスレビューですね!

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