カケハシ・レコード

はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン

ANYWAY

FAMILY

評価:41件のレビュー

在庫なし

MLCD900814L(LINE

新品・中古ともに在庫ございません。

カケレコ・レビュー

ロジャー・チャップマンを擁するブリティッシュ・ロック/プログレ・バンド、70年にリリースされた4thアルバム

強烈にビブラードを効かせた力強いシャウト・ヴォーカルで当時はロッド・スチュワートと並ぶほどに英国で人気を得たヴォーカリスト、ロジャー・チャップマンを擁するブリティッシュ・ロック・バンド。新曲をライヴ・レコーディングしたA面とスタジオ・レコーディングのB面という構成の70年作4thアルバム。エネルギッシュ&タイトなリズム隊とコシのある歪みで炸裂するリズム・ギターがガツンと鳴り響く、「ソリッド」という言葉がぴったりのアンサンブル。そして、地味ながらもロバート・プラントやロッド・スチュワートに比肩するような存在感抜群のヴォーカル。オープニングから、ライヴならではのエネルギーで増幅した渾身のサウンドに痺れます。プログレッシヴな味わいのエレピも良いし、ここぞでタイム感抜群に切れ込むブルージーなソロもカッコ良いし、フリーにも負けない「いぶし銀」っぷり。ジャジーなヴォーカル・ナンバーと思ってるとチェンバー・ロックにスイッチする曲も味わい深いし、アクがいい塩梅に効いたフォーク・ロックもクールだし、ヴァイオリンが狂おしく鳴り響くダークなプログレ・ナンバーもテンションみなぎってるし、英国流ごった煮センスがそこかしこで炸裂した佳曲ぞろい。フリー meets ジェントル・ジャイアントな感じ!?これは名作です。

他のお客様の同時購入CD

YouTube動画

レビューの投稿

他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。

レビューは登録ユーザーのみ記入できます。

新規登録

ログイン

レビュー一覧

評価:4英国好きかどうか、リトマス試験紙になるバンド(1 拍手)

レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る

ファミリーと言えば、痙攣するピーター・ゲイブリエル(失礼…)みたいな歌い方のロジャー・チャプマンです。でもわたしは、チャプマン以外の奏者が、何れも曲者揃いで、他のバンドの追従を許さない境地に達している気がします。いや、誰も追従したいとは思わない、ポップ・フィールドとは違う何かを彼らが追い求めていた、というのが正確でしょう。トラッドともブルーズともボードビルともつかない、下卑て通俗的な音なんですが、流行を完全に無視するところに透明感さえ生じています。

彼らをハードロックと見なす人はいないです。が、この盤のライブ録音「グッド・ニューズ・バッド・ニューズ」の重さは尋常でありません。救いようのない重さであるのに、満場のオーディエンスが惜しみない拍手を贈っています、すげえな、英国のオーディエンスは。ギターとマリンバの掛け合いがこれほどドラマチックとは。

率直に申し上げて、ハードルの高いバンドではあります。英国の音楽にある程度馴染んで、例えばジェネシスやジェスロ・タルを聴いて抵抗感なくなったらチャレンジする音です。そうでないと、彼ら独特の「苦味」を味わうことができません。そうだな、ジャック・ダニエルがある程度好きなら、という感じ。そのハードルを越えると、実にふくよかな世界が待っています。

ナイスレビューですね!

関連カテゴリ