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790円 (税込869円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
トッド・ラングレンはワーカホリックです。スティービー・ワンダーやデイビッド・ボウイが来日した時、コンサートが終わって、飲みにも遊びにも行かず、そのままスタジオに入って朝まで出てこなかったという話を聞いたことがあります。トッドもその種類の人です。バンドとしてのユートピアをやり、ソロ活動をやり、大勢の音楽家のプロデューサーを引き受ける。しかも様々なジャンルの。このライブは「ハーミット・オブ・ミンク・ホロウ」のあと、ソロとして短い期間ツアーを行ったときの記録だそうです。そもそもソロ活動は、トッドの宅録仕事だったはず。それを新旧ユートピア・メンバーを連れて巡業したわけです。そしてタイトルが、止まり木に帰った、と。伝書鳩トッドは、このライブまで長い長い時間飛び続けていたんです。
トッドのプロデュース成果やユートピアの鉄壁な音づくりではありません。小さな会場で、ラフに録音されています。音の感触はかなりざらざらしたものです。ライブ感覚をそのまま残したんですね。そして聴かせたいのは珠玉のメロディ。メリーゴーラウンドに一人で乗っているような浮遊感です。トッドは、これら優れたメロディを書きながら、ほぼ誰からもカバーされていません。トッドが歌わないと、この雰囲気が出ないからだと思うんです。
「ハロー・イッツ・ミー」にデリンジャー兄貴やホール&オーツやスティービー・ニックスが加わって大団円です。でもマイクがオフになっているので、ニックス姐さんぐらいしか聴き分けられません。もっと盛り上げてもよかったような。2024.10.07