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Steve Hillage(G、Vo)、Mont Campbell(B、Vo)、Dave Stewart(Key)、Cive Brooks(Dr)というメンバーで68年に結成したのがURIEL。その後、ヒレッジが学業のために脱退し、残った3人はEGGと改名してトリオとして活動。DECCAと契約が成立した後に、Zackariya Enterprisesという小さなレーベルによる「サイケデリック・アルバム制作」の要請を受け、ヒレッジを加えてURIEL再結成し、DECCAとの契約の関係からかメンバーも変名、バンド名もARZACHELとして69年にリリースされた作品(あぁ、ややこし)。EGGやGONGをはじめ、KAHNやNATIONAL HEALTHなど、メンバーのその後の活躍は言わずもがな。裏ワイルド・フラワーズと言える隠れカンタベリー源流バンドと言っていいでしょう。サウンドは、ヒレッジのブルージーなギターとスチュワートによるクラシカルなオルガンを基調としたサイケデリック・ロック。アレンジ的にはまだまだ荒さが目立つものの、各メンバーのテクニックはかなり確立されており、ハッとさせられるアンサンブルも随所に散りばめられた逸品です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
デイブ・スチュワートのファンであれば、彼が「ユリエル」という学生バンドからキャリアをスタートさせたことをご存じでしょう。エッグのファーストを録音後に、進学してしまったスティーブ・ヒレッジを呼び寄せてレーベルに内緒で録音したらしいです。ゆえに「ユリエル」とは名乗らずに月のクレーターをバンド名にしております。内容は、英国サイケの典型とも言われております通り、ピンク・フロイドのセカンドあたりに雰囲気が近いでしょうか。エッグのファーストと「ポライト・フォース」の間に断層と言えるぐらい違いがあります。その理由を何となく納得できる作品であります。
ボーカルをヒレッジとモント・キャンベルが分け合っています。スチュワートの演奏はエッグのファーストに近くて、ハモンドやチャーチ・オルガンを歪ませることなく弾いております。ヒレッジのギターは、クリーム時代のクラプトンのようで、後日の面影は全くありません。3. Queen St. Gang や4. Leg は、オルガンを入れたブルーズ・ロックでギターが強烈です。また、キャンベルのベース、クライブ・ブルックスのドラムズがとても重く、同様にクリームの影響下にあったのではないでしょうか。