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82年作の3rdアルバム。リリシズム溢れるキーボード、南米らしい叙情性漂うメロディー、優しく真っ直ぐな歌声が魅力的なヴォーカル、ダイナミズム溢れる抜群のアンサンブルと、すべてがハイレベル、ハイセンス。同じくアルゼンチンのグループ、パブロ・エル・エンテッラドールが残した傑作アルバムと肩を並べる、南米シンフォを代表する傑作。
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レビュアー:Durangoさん レビューをすべて見る
曲構成やメロディが平易になり、随分聴きやすくポップになりました。曲調も総じて明るく南米ロックの陽を凝縮したような作りになっています。
当然、前二作からするとかなり様変わりしていると言えるのですが、しかしそれにもかかわらずこれはESPIRITU以外ではあり得ないと思わせるのは、やはり特徴的なヴォーカルとポップになってなお健在の超絶技巧によるところでしょう。前作での歌唱も素晴らしかったですが、ここではポップスにも適性が認められるほど活き活きとした歌声を聴かせます。
そして何よりこの作品を単なるポップソング集に終わらせないのが、プログレを経て培った演奏技術を惜しげもなく披露しまくっているところです。しかもソロに至っては依然プログレ調ですらあり、ポップな曲調に合わせてライトな演奏を持ってくるという発想が端からないかのようです。しかしそれが超絶技巧南米ポップスとでも言うべき愉快痛快な音楽を生んでいるのであるから、なかなかどうして侮れないものがあります。
もっとも実際には時代に合わせてポップ化を図ったのだけれど、プログレ時代の手癖が抜けていなかったというだけかもしれませんが。何にしろ新鮮な響きを持っていることは確かです。
レビュアー:appo128さん レビューをすべて見る
各楽器の演奏レベルは高く、バンド自体の評価も高い。アコギのテクニックやシンフォニックな部分は魅力的であり、サウンド・エフェクトは多用していないが効果的に使っているところも素晴らしい。元々作曲能力も高く美旋律も多いが、プログレッシヴな試みが少なく、ある意味ポップ化している。
個人的に最も減点なのが、以前から相変わらずリード・ヴォーカルの録音レベルが大きすぎる。ちょっと出しゃばり過ぎ。このレベルのヴォーカルならいくらでもいるが、頼りすぎかも!折角コーラス・ワークが素晴しいのに、ある意味、壊している部分がある。インスト作品にすればもっと高評価になる。惜しいが★4つ。