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81年の唯一作。『地中海の印象』という邦題で日本盤もリリースされた作品。民族楽器がテクニカルに躍動し、ギターが鋭利なフレーズでアグレッシヴに切れ込む。「静」と「動」の対比鮮やかなダイナミックな構成も聴き所で、いかにもプログレといえるピアノ&キーボードをフィーチャーしたシンフォニック&清涼感溢れるパート、哀愁が滲む地中海トラッドなパートなども素晴らしい。オール・インスト。
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レビュアー:kobakunさん レビューをすべて見る
地中海でプログレといえば、元PFMのマウロ・パガーニの「地中海の伝説」(78年)ですが、このアルバムは、「伝説」直系の、まさしくエスニック・ジャズロックとでもいうべき傑作です。
今から30年前の高校生の頃、初めて「伝説」を聴いたときの驚き。キングレコードのキャッチコピーではありませんが、それこそ「ヨーロッパからの衝撃」でした。何しろ民族楽器でプログレしちゃうのですから、メロトロンやムーグで興奮していたお子様の私は度肝を抜かれたものでした。
まだワールドミュージックというカテゴリーが確立されていない時ですから、いかにスゴイことか!
(ちなみにワールドミュージックという言葉は82年に初めて使われたそうです。By Wikipedia)
その「伝説」から3年。オザンナの故郷ナポリからこのアルバムは生まれました。ナポリの民族舞曲タランテラのリズム、そしてチューニングがあっていないかのような、怪しげなギリシャの民族楽器ブズーキの音。この民族色はまさしく「伝説」そのものです。また、光と闇が交差す
る幻想的な土着性、呪術性に満ちた世界は、同郷のオザンナと共通で、聴く者を異世界へと誘います。
正直言えば、あのアレアがバックをつとめた名盤「伝説」、そして同郷のオザンナほどの圧倒的な個性、インパクトはありませんが、そのDNAを受け継いだ「これぞ“裏地中海”???」という音世界は、聴いて損はないはずです。ジャズロックファン、辺境ファンはぜひ!
レビュアー:らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
キングのユーロ・ロック・シリーズを追っかけるって、資金繰りが大変だった。
確か本作と同時にノヴァリス、チェレステ、ラッテ・ミエーレが発売されたから、優先順位つければ後回しになっちゃう。仲間内でも買ったヒトはいなかったな。
よっぽど売れなかったんでしょうね。すぐに廃盤になっちゃったから。
リストに掲載されて「あっ!これこれ!」と即オーダー、で無事ゲットできました。
中身はまさに邦題通り!それでもって期待してた通りの絶品でした。
ジャズ・エスニック・ラーガ・フュージョンとでもいうんでしょうか。
666の「エーゲ海」からウネリを除いて、IL VOLO を穏やかにして合体すると
こんな風になるんかな。RODOLFO MALTESE GROUP (これも傑作!カケハシ・ヴァーゲンでゲットできて、めでたしめでたし)に近いとも思います。
国内盤LP持ってるヒトを羨んでた私へのご褒美ですかね(笑)。
レビュアー:にょきさん レビューをすべて見る
パガーニの地中海の伝説の2匹目のどじょう狙いの邦題と、センスの悪いジャケットが印象に残ってます。インパクトには欠けますが演奏は悪くないです。