はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン
790円 (税込869円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
レーベルカードにケースツメ跡あり
60年代から活躍していた二組のソングライター・コンビ、Graham GouldmanとEric Stewart、Kevin GodleyとLol Cremeが合流する形で誕生したグループ。73年のデビュー作。後の実験精神溢れるサウンドとは異なり、彼らのルーツであるオールディーズ(50年代アメリカン・ポップス)の影響を散りばめた、ノスタルジー溢れるサウンドとなっています。ハイライトとなる「DONNA」は、クレーム扮する女性(風)ファルセットを中心に、リゾート気分のキーボード、オールディーズ調のリズム隊が彩る古き良き映画音楽のようなナンバー。SEとして加えられた電話のベル、さりげないBEATLES「Oh!Darling」のフレーズなど、細やかで遊び心に富んだアレンジも魅力的です。その他の楽曲もフックに富んだ佳曲揃い。メンバーが持つメロディ・メイカー、ポップ・クリエイターとしてのセンスがつまったブリティッシュ・ポップの逸品です。
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
聴き疲れしない10CCのデビュー盤で傑作であります。プログレッシブと言ってもいい実験があるのに、リスナーを教育しない潔さ。ポップ甘々にならず、常に山椒をきかせる曲づくり。わたしは、彼らの最高作ではないかと思うほどです。聴けばわかるんですが、新しいことはあまりやっていません。ドゥーワップやサーフィン・ミュージック、あと様々なスタイルの引用からなっていて、「ドナ」にいたってはビートルズの丸ぱくりです。それでも新鮮さをキープし、リスナーを楽しませ、コミック・バンドすれすれのユーモアがあります。10CCの最も優れているところは、編集の技術とセンスなのかもしれないです。
シングルとして「ドナ」「ラバー・ブレッツ」「ジョニー・ドント・ドゥ・イット」が切られました。へんな低音コーラスが出てくるのが楽しいですし、ギターは常に歪んでいます。このファズギターもどきの音はどうやって出しているんでしょう。アタッチメントごと開発した気がします。ハードロック馬鹿のわたしが彼らに入れ込むのは、ハードなエッジによるところが大きいです。そして、彼らを尊敬すべきなのは、変わった音を探し当てるために何でもやってみること。思いつき一発でやっているのではなく、適切なパーカッションをあてるためにスタジオ中の物品を叩いてみたり、事務員にささやかせたりしているわけです。2023.06.02