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1630円 (税込1793円)
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
帯無、紙ジャケに若干圧痕あり
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
10CCやELOが好きな人で、シティ・ボーイまでフォローしている人いらっしゃいますか。わたしは完全に後追いのユーザーで、どのCDを聴いても高性能なポップさに呆気にとられています。79年発表の彼らの5作めで、最高傑作と断じます。時代はパンク出現後。パンクにどう距離をとるか、あるいはどう詰めるか。英国のバンドは選択を迫られていました。グランジ出現後の米国シーンに似ています。シティ・ボーイは、マイク・スレーマーが切れ味あるギターのカッティングをかまし、洗練されたポップ感覚と対立させるという見事な距離感を保っています。すでに80年代の音を先取りしていました。
浮遊感あるコーラス、激しいギターに全然マッチしていないのが、ベタン・ボコンという餅つきドラムズ。これがこのバンドの音ではどんどん癖になっていくのです。
たぶん「トーマト」の頃のイエスは、こんな音をやりたかったのではないですか。ウェイクマンが理解できていなくてぶち壊してしまっていますが…。それぐらいイエスの構築、展開の美しさに迫っています。テーマも現代フェアリー・テイルですし。イエスでもこれだけ切り替えの多い曲は書けまい、という見事な曲群の最後に長大な8 Ambition がやってきます。アコースティック・ギターと弦楽から始まり、レゲエになる曲は、並みのプログレを凌駕しています。