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評価:41件のレビュー

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カケレコ・レビュー

クラシカルなヴァイオリン、フォーキーな女性ヴォーカルがダイナミックなロック・サウンドに同居、初期衝動が詰まった70年作1st!

英国出身、女性ヴォーカルSonja KristinaとヴァイオリニストDarryl Wayを擁するロック・グループによる70年作1st。ロックに弦楽器であるヴァイオリンを全面的に採用した初めてのグループ。本作は初期に残した3枚の中で最もヴァイオリンが活躍、クラシカル・ロック度が高い内容です。オープニング曲「It Happened Today」は焦燥感を掻き立てるギター・リフに妖しくも艶やかな女性ヴォーカルが映えるパワフルな導入から、一転清楚なヴァイオリン・パートへと変貌するドラマティックなナンバー。「Vivaldi」では超絶テクを披露するクラシカルなヴァイオリンが時に優雅に、時にノイジーに弾きまくり、目まぐるしく表情を変えるスリリングなインストゥルメンタルを展開。上記2曲を始め「完全に溶け合わないからこそ」の破天荒なクラシカル・ロックが楽しめる楽曲が目白押しです。初期衝動がこれでもか、と伝わるインパクト抜群の一枚。

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評価:4空気を歪ませるほどの重力(4 拍手)

レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る

アンプなしのギターと電化ギターがちがう楽器であるように、バイオリンと電化バイオリンは、機能がちがうはず。それを期待して「ビバルディ」を聴くと、あまりの強力さにのけぞります。史上最大のノイジーな音に。でも電化バイオリンが聴けるのは、この曲のほんの一部分だけなのです。メンバーも、こりゃアンサンブルを壊すな、と感じたに違いありません。今でこそ、エディ・ジョブスンとかジャン・リュック・ポンティとかわたしたちは知っておりますけど、カーブド・エアをはじめて聞いてみたリスナーは驚いたでしょう。

バイオリンと同様、電化ギターの巨大な音もこの盤の特徴です。モンクマンの書いた「プロポジションズ」でのそれは、まるでハードロックでございます。ギターと電化オルガンの反復エコーは、まるでテリー・ライリーの「レインボウ・イン・カーブド・エア」のようです。フーの「ババ・オライリー」から、ナウシカの劇中音楽にいたるまで、テリー・ライリーの反復フレーズはロック界を脅迫し続けました。というわけで、わたしがカーブド・エアを聴くのは歪んだ音に理由があります。

モンクマンもダリル・ウェイも、なぜソーニャ・クリスティーナを姉御として慕うのか長年不思議でした。ソーニャが全ての詞を書いているんですね。音楽主義メンバーが揃った中、ブレインはソーニャだったわけです。2023.06.03

ナイスレビューですね!

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