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ギリシャ出身で主にフランスで活動したグループ。ピアノ/オルガン/メロトロンを操る鍵盤奏者が中心で、デビュー作からギタリストが抜け、ギターレスのキーボード・プログレ4人組となって制作された73年の2nd。ベーシストも代わり、一気にプログレ/アヴァンギャルド色が増しました。キング・クリムゾン『リザード』に通じる静謐な気品を漂わせるパート、鋭利に尖ったトーンのキーボードのミニマルな反復に『太陽と戦慄』ばりに狂気の変拍子が炸裂するパート、ヘンリー・カウばりのフリー・ジャズ/チャンバー・ロックなパートなど、一瞬たりとも気の抜けないテンションみなぎるアンサンブルが続きます。特筆なのがメロトロンで、持続音で荘厳にたなびく感じの使い方が一般的ですが、このグループは、全面に出てまるでピアノばりに主旋律を奏でます。アヴァンギャルドかつクラシカルな気品に満ちたギリシャ屈指・・・なのは言わずもがな、ユーロ・ロック屈指と言っても過言ではない傑作アルバム。必聴です!
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レビュアー:ike333さん レビューをすべて見る
Aphroditesの666 やAKRITASとともに、間違いなくギリシャのプログレ(といってもそんなにギリシャのシーンはでかくありませんが、、、)の最高峰に位置するものだと思います。私は、5度の音程で感じる不安定な音に、なにかエキゾチックなギリシャ的なイメージを感じるのですが、このアルバムも冒頭の曲が、そのようなサウンドで、とてもギリシャ的だと納得してしまいます。ただし、アルバムの大部分は、マシーンのようなサイケでアバンギャルドでジャージーなヘビーロックというのか、ハードなジャズロックというのか、そういった不思議なミックスとなっています。時々、とても聴きたくなる、不思議な魅力に溢れたアルバムです。