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1190円 (税込1309円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
プログレというより、今やイタリアを代表する国民的ロック・バンドとなったイ・プーの2012年作。75年から92年までの楽曲を、オーケストラと共演して再録音したリメイク作。2012年の来日公演でも披露された「CANTERO PER TE (あなた色のうた)」や、美しき名曲「Pierre」などが華麗なストリングス・アレンジで甦っています。彼らが紡ぎ出す美しいメロディ、ハイ・トーンの胸を打つヴォーカルがこれでもかと堪能できます。『パルシファル』など70年代初期の名作が好きなリスナーの琴線を打ちまくる逸品です。
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レビュアー:Waku Luckyさん レビューをすべて見る
日本のプログレファンにとって一番有名なPoohの作品はオーケストラと共演した往年の傑作『パルシファル』や『ロマン組曲』なのかもしれない。
しかし、80年代以降の卓越したバンドの演奏力とロックバンドらしい躍動感を活かす素晴らしい編曲のおかげで、本作"Opera seconda"はそれらに匹敵する、いやそれらを越えるといってもいいほどの傑作に仕上がったと思う。
オーケストラの編曲を担当した編曲家はおそらくハードロックやプログレが本当に大好きな人であり、この編曲はロックバンドとオーケストラの共演のひとつの理想形といえるだろう。
本作の編曲で大きくイメージの変わった曲を以下にあげてみよう。
代表曲'Canterò per te'はYes風のリフがカッコいいハードロックになり、オリジナルでは軽やかなラテンポップス風だった'Maria Marea'は、ゲストヴォーカリストの声質もあって、重厚なイタリアン・ロックになった。
元々はやや落ち着いたAOR調だった'Ci penserò domani'は疾走感のある編曲でまったく別の曲に生まれ変わった。 渋すぎる超低音のゲストヴォーカルと天翔けるドディのリードギターが鮮烈なコントラストをなしている。
最終曲'Il ragazzo del cielo'の静寂の夜明けから雷鳴轟く嵐のなかへ突き進んでいくようなドラマティックな展開はまさにプログレとしかいいようがなく、オリジナルの出来をはるかに超えている。
ドディのギターは絶好調。ロビーの歌唱は年相応に渋くなったが、それでも驚異的。
さらに曲と曲のあいだをオーケストラの演奏で切れ目なくつなぐドラマティックな演出が施されており、プログレファンにはこれもうれしい。