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世界がポールの味方に変わった盤（4 拍手）

レビュアー：たすけさん レビューをすべて見る

アクースティックな立ち上がりを、オールド・ロケンローにつなげる構図は、バンド・オンザ・ランと同じです。変えているのは、最初のアクースティックが繰り返されて、曲のテーマがマディスン・ガーデンから宇宙になるところ。そうです。「サージェント・ペパー」の構成未来版なんです。B面に行くと、印象がアビー・ロードB面になります。別々の曲のモチーフをつなぎ合わせて全体の印象を形作る、という。ポールは、封印してきたビートルズ・ポールを安心して使うことができるようになったのでした。バンド・オンザ・ランがヒットしたから。安心したポールは、史上最高にアレンジ天才で珠玉の曲ばかりです。

「ロック・ショー」で、あのステージ狭しと動き回る男は誰だい。まるでジミー・ペイジみたいなカッコよさじゃないか、と歌われます。ジェフ・ベックでも盟友ヘンドリックスでもなくて…。ペイジ氏は鼻高々でしたでしょう。「恋のおせっかい」は、3時間に一度の頻度でラジオ・オンエアされ、わたしは♪りっすん・わっざ・まんさあああ、と歌詞もわからず歌っていました。この印象的なギター・リフはデイブ・メイスン。しかもビートはレゲエです。

曲を聴いて驚くことはなんぼでもあります。そして、リンダのコーラスの確かさには関心してしまいます。コーラスにジョン・レノンが参加しているような錯覚を起こさせるんですよ。2023.11.07

ナイスレビューですね！

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