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70年代に4枚のアルバムを残したドイツのプログレ・グループ。74年作の3rd。ブリティッシュ・プログレ然とした1st、グッと洗練された米プログレ・ハード的なヌケの良さを聴かせた2ndときて、この3rdでは、パーカッシヴなアコギやホーン・セクションなどジャズ色が増しさらに米ロックへと接近した印象。とにかく抜群のテクニックと音を構築するセンスによる安定感抜群のアンサンブルが出色で、オープニングから、「英プログレ経由の米国フュージョンへのドイツからの回答」と言えるような爽快かつ陰影もあるサウンドを炸裂させています。まるでジョージ・ハリスンのようなスライドとメロディを聴かせる3曲目など、音楽的な幅の広さも見事。1st、2nd、3rdと音楽性が変わり、1枚の中でも様々な音楽的要素が詰め込まれているせいかメジャーになることなく埋もれてしまったんでしょうが、その一筋縄ではいかなさこそがこのバンドの魅力であり、「B級」と評するには恐れ多いほどのテクニックとセンスもまた特筆。世界のプログレ探求の中で是非とも立ち寄っていただきたい愛すべきグループです。
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