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カケレコ・レビュー
80年にフランスのみでリリースされた74年録音ライヴ作品、全8曲
74年のフェアフィールド・ホールでのライヴ。時期的には、「夜ごとに太る女のために」リリース後で、同作収録曲を中心に「Love In You Eye」「For Richard」など代表曲を演奏。
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レビュー一覧
キャラヴァンが最も輝いていた頃（3 拍手）
レビュアー：たすけさん レビューをすべて見る
長く英プログレを聴いていると、行きつくグループがジェントル・ジャイアントとキャラヴァンではないかという気がします。クラシックやジャズのイデオムを借りながら、英国独自のスルメ的な味わいを持っているからです。キャラヴァンは、ジェントル・ジャイアントと比較しても音が穏やか。しかし、彼らの演奏力、構成力を確かに感じることができるのがこのライブであります。
時期は名作「夜ごと太る女のために」の翌年。このアルバム主体のライブでは「キャラバン・アンド・ニュー・シンフォニア」が有名ですが、オーケストラに気を使っていた印象のある同作に比べて、非常にリラックスし、かつ白熱した演奏です。特にコフランの変幻自在のリズム・キープは、こちらのアルバムに分があります。デイブ・シンクレアのノリノリのソロ、ジョフリー・リチャードソンのマルチぶりも聞きもの。しかもバランスのよい録音には、驚いてしまいます。