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590円 (税込649円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
SOFT MACHINEと同じWILDE FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの71年3rd。彼らの代表作との評価も高いその内容は、淡いサイケデリック・ロックの質感と、Richard Sinclairの甘く響くボーカル、Dave Sinclairの各種キーボードによるマイルドなアンサンブルが上質に響くカンタベリー・シーン屈指の名盤であり、英国然とした湿り気を帯びた雰囲気とSOFT MACHINEよりもポップ且つメロディアスな音楽性が素晴らしい1枚。20分超の大作も採用し、プログレッシブ・ロックならではのスリリングなインタープレイを見せ付けながらも、やはりナイーブでセンチメンタルな叙情に溢れた傑作です。
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レビュアー:waterbearerさん レビューをすべて見る
キャラヴァンの3rd「ピンクとグレイの地」である。文句なしに名作なのでまさか聴いたことがない人はいないかと思うが、僭越ながらレビューしよう。
彼らというとトレードマークのあの声、Richard SinclairのVoだ。すっとぼけ感といいうか、ほのぼの感というか。真似しようと思ってもできない味わいだ。M1ではメロトロンがさらりと使われているが、それよりも彼の声だ。もしカラオケに入っていて歌ったとしても高得点は狙えなさそうだ。それくらいの朴訥さの存在感はのちに彼がCAMELに移ってBreathlessで聴かせてくれ歌声はまさに「Mr.キャラバン」と言うしかない。
M2以降、タイトル曲までほのぼの感は続く。歌詞は国内版対訳を読めばいいのだろうけどファンタジーであろうが、現実の皮肉をこめてあろうが、なぜかどの曲も緊張感とは無縁に感じる。秋〜冬の木の下でごろりと転がってふんふんと聴いているようで聴いてないような。それでも「やっぱりいいよね、キャラヴァンって」と言ってしまいそう。LPだと片面全部を使った組曲?もやっぱりすっとぼけ感でいっぱいだ。ちょろっとメロトロンが入るが、これも気にならない。
最近ボーナストラック入りで再発されているが、ジャケットのイラストを見ながら楽しむも良し。