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490円 (税込539円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
カビあり、ホチキス跡あり
Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの75年3rd。オーケストラ・セクションを迎え、ポール・ギャリコの小説「白雁」をコンセプトに掲げたアルバムであり、全編インストルメンタルによる彼らの代表作の1つです。特にAndrew Latimerによるフルートの優しげな調べが印象的な「ラヤダー」は、澄んだシンフォニック・ロックのお手本として有名であり、同じくフルートを扱いながらもアプローチの全く違うJethro Tullとの比較で論じられています。決して派手さはないものの優しさとロマンに溢れており、肌触りの良いギターやPeter Bardensによるキーボードの音色、リズムセクションの軽快さ、そしてインストルメンタルのハンディを感じさせないメロディーとアレンジの上手さで御伽噺の世界をマイルドに表現しきった名盤です。
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レビュアー:KCさん レビューをすべて見る
このアルバムのタイトルトラックを聴いてエレキギターを手にしたギターキッズが何人いたことでしょう・・・
いわゆる叙情的ギターメロディーの一つの頂点です。
イントロから終わりまで口笛でなぞらずにはいられません。
レビュアー:waterbearerさん レビューをすべて見る
1975年の3rd。ポール・ギャリコの小説「スノーグース」に『インスパイアされた』アルバムとしてリリース。本来はインストアルバムではなく、歌詞がある作品として制作する計画であった。ところがギャリコ側(というか出版元?)が著作権の関係でクレームを申し立ててきたので、『インスパイヤされた』という表記と楽曲で構成されたようである。
聴きどころはAndy Latimerのエレキギターによる泣きのフレーズを堪能できるFritha~The Snow Gooseで、Sanctiuaryではアコースティックギターが涙腺を刺激する。あとはPeter Bardensのオルガン中心のKeyだと思うが、ちょっと物足りない。オーケストレーションは生の弦楽隊がDavid Betfordの指揮で奏でられるので、まぁそこはそれなりかと思う。大げさにならず、品がいいストリングスセクションである。
ベースのDoug Feugusonのクレジットに「ダッフルコート」と記載されているが、Epitaphで聞かれる翼の羽ばたき音のシミュレーション(SE)で使われたとのこと。サンプリングがなかった時代の工夫の賜物である。
全体的な雰囲気は牧歌的で、シンプルながらも劇的な緩急のメリハリのある作風。以降、1980年の「Nude」、1984年の「Stationary Traveller」、1991年再結成後の「Dust And Dreams」などのコンセプトアルバム(というかテーマを持ったアルバム)のベースになった記念すべき作品だと思う。
1975年4月リリース後、その夏に英国チャートで最高位22位。13週に渡りチャートインし、50万枚以上の売り上げ(シルバーディスク)を得ている。アメリカでは7月にリリースされ、全米チャート162位となった。