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590円 (税込649円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
正直に言います。わたし、エルビスの「ミステリー・トレイン」とプラターズの「グレート・プリテンダー」ぐらいしか知りません。日頃ヒット・チャート・ファンをビギナー扱いしているのがわたし。自分がヒット・チャートから洋楽に入れてもらったことを忘れて。音楽の聴き方には、人脈ですすむ方法と、曲脈ですすむ方法があります。好きな演奏家を追うのが前者で、好きな曲を追うのが後者です。バンドの面々がティーンエイジに影響受けた曲を解釈し、分解再構成したレコードなので、元の曲の背景や空気を知らないと魅力が半減してしまうのが残念です。トッド・ラングレンやステイタス・クオーのカバー特集にはこんな疎外感を感じません。米国の音にかなり詳しくなったと己惚れていた後頭部をがつんと殴られた気分なのです。
「ロック・オブ・エイジズ」、つまり72年のニューヨーク・アカデミー・オブ・ミュージックでの公演のあと、彼らは本当にやることがなくなってしまいました。リチャード・マニュエルの薬物依存が甚だしくなったのも、ロビー・ロバートスンの自己流がはじまったのもこの時期です。自分たちの立ち位置を確認する必要があったわけです。結局ロバートスンのハンドルする方向へ彼らは舵を切り、弱者に寄り添う姿勢は薄れていきます。考えようによっては、ザ・バンドの最後の輝き。わたしは「ラスト・ワルツ」というイベントをどうにも好きになれませんでした。2023.07.01