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290円 (税込319円)
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
帯無、ホチキス錆あり
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
最近ピーター・バラカン氏の文庫「ラジオの向こう側で」を読みました。氏がイギリスから渡日するときに、スティーリー・ダンの最初の3枚とリトル・フィートの最初の3枚を大事に抱えてきた、とありまして、一気に親近感がわいたところです。原初的なカントリー・ミュージックがテーマだったデビュー盤と比べて、西海岸風の明るいコーラスはあるし、様々な実験はあるし、何より歪んだギターがあります。この盤の曲のほとんどがライブの定番曲になっている、フィートの名刺のようなアルバムです。ベスト盤を買うなら、この盤一枚を持っていたほうがかしこいと思います。
1.Easy To Slip は、インド風オルガンから一気に西海岸になり、ドゥービーのような歪んだギターが出てくる曲。あまりライブで演奏されないこともあり、最も「セイリン・シューズ」を象徴する曲だと思います。ずっと女声ボーカルをリンダ・ロンシュタットであると勝手に思っております。(が、誰もそんなことを言っていません。)2.Cold, Cold, Cold は爆裂パーカッションと、地べたを這いずるようなギター。4.Tripe Face Boogie は、フィートらしいドライブしまくるロックンロール。6.A Apolitical Blues は、とても実験的なスロー・ブルーズ。ここまでが旧A面で、これだけでお腹いっぱいになります。
「ディキシー・チキン」以降はフィートのスタイルも確立されて、それなりにソフィスティケイトされていきますが、このアルバムではまだ粗削りの原石の輝きがあります。彼らなりに売れ線を考えて様々なジャンルからアイデアを持ってきたのでしょうね。それが功を奏してとても独自性ある音になった。そして何より頬が緩んでくる楽しさがあります。