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1790円 (税込1969円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
英国らしい、というのは、ことロックの世界になるとよく判らないと思いませんか。例えばビートルズやキンクスは、モータウンや米国ロックンロールへの憧れから出発していると思います。ツェッペリンやピンク・フロイドはシカゴ・ブルーズ。ELPはラグやディキシー・ジャズ。いわゆるブリティッシュ・ロックのコアなユーザーは苦手だろうな、と思っているのがココモです。英国らしさが希薄だからです。でも彼らの音を聴いて、R&Bのリスナーはすぐ白人バンドだと言い当ててしまうでしょう。なぜか。
ひとつの理由が、生真面目であることです。アフリカ系ミュージシャンは、必ず遊び、と言うか、手を抜く部分があるのです。対してココモは、10人のメンバーが絶えず全力投球で几帳面に演奏に参加しています。白人はグルーブを出すのが苦手…とか人種差別的なことを申すつもりはないです。グルーブは遜色ないんだけど、音の緻密さがR&Bと一線を画していて、それがこのバンドの魅力です。
曲はどれもよいです。ファンキーで切れがあるだけでなく、「フォーエバー」では濃密なメロディを聴かせます。この曲のベースとフルートは見事ですよ。一種シミュレートされた白人ファンクがこのバンドの良いところかと。英国シーンは、やっぱり侮れません。2023.02.14