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フレンチ・サイケ・ポップの隠れた名作。69年発表。メロウでポップなソングライティングの上を、若干フリークアウト気味の男女フレンチ・ヴォーカルがまさに“飛び交う”といったマジカルで中毒性高めのサウンド。ヴォーカルの気怠さを増幅させる深遠なディレイ、美しくも危うさを孕んだコーラス、ホーンやハープの奏でる優美な音色、現実逃避な牧歌的SE...。曲間を省いた構成も相まって、JEAN LE FENNECの思惑通りの罠にズルズルとハメられてしまいます。フランス版『サージェント...』と例えるにはアシッド係数がちょっと高すぎるような気もしますが(笑)、時代があと二年早ければ(あと歌詞が英語であれば)後世まで伝わるとんでもない傑作と呼ばれていたであろう作品です。
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