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クラウト・ロック・シーンの重要グループとして知る人ぞ知るアヴァン・ジャズ・ロック・バンド、デビュー作と同年の69年ハンブルク公演を収録。サックスとギターが熱気たっぷりに疾走する、COLOSSEUMにも迫るブルージーなジャズ・ロックを軸に、インプロヴィゼーションや実験的な音響パート、ポエトリーパートも盛り込んで展開するパフォーマンスは、これぞクラウト・ロックなインパクトがあります。聴き所は、COLOSSEUM「Butty's Blues」や「Beware the Ides of March」に強烈にエモーショナルなヴォーカルが入ったかの如き1曲目、そしてこのバンドの持ち味がすべて詰まったような28分に及ぶ2曲目。このヴォーカルの存在感は特筆で、ハード・ロック的な歪んだ発声とは少し異なる生々しいハイトーン・シャウトが耳に突き刺さります。長尺曲での主役はフリーキーに暴れるサックス、そしてジミヘンやクリーム時代のクラプトンを思わせる、奔放かつキレのあるブルージー&スリリングなギター。両者が渾身のアドリブをぶつけあうパフォーマンスがただただかっこいいです。不意に現れ醒めた叙情を漂わせるフルートも効果的。間違いなく同年デビューのCANやAMON DUULらレジェンドと並び称されるべきバンドであることを実感させる音源です。
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