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クワイエット・サン

評価:51件のレビュー

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VJD28057 【88年発売CD】

定価2550+税。

新品・中古ともに在庫ございません。

カケレコ・レビュー

ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラと、ディス・ヒートを結成するドラマー、チャールズ・ヘイワードを中心とするグループ、75年リリースのカンタベリー・ロック名盤!

フィル・マンザネラのカンタベリー派を中心とした伝説的グループ。75年の唯一作。ソフト・マシーンから多大な影響を受けたサウンド/志向を持ちつつ従来の空間/音響感覚を意識したサウンドとチャールズ・ヘイワードの作為を排除したエネルギッシュかつ硬質なサウンドが絶妙に交錯した作品。

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レビュー一覧

評価:5何が静寂だ、言ってみろ(4 拍手)

レビュアー:waterbearerさん レビューをすべて見る

エッフェル塔らしきものが聳えるヨーロッパの街の夜に巨大な球体。これを月と見るかどうかはジャケットを手にした者が判断すればいいのだが、実に怪しげである。1975年、マンザネラ絡みでは歌もの中心の801と双璧を成すインストで攻めるQuiet Sun唯一の作、このジャケットインパクトは実に大きい。
音もジャケットのインパクトに負けていない。M1冒頭で一瞬聞こえるスタジオノイズ、ミキシングブースからのトークバックか。これが緊張感を一気に高める。そして冷ややかなピアノ、クリムゾンも敵に回すが如きファズっているギター、淡々と刻まれるリズムは「ジャズロックのかっこよさ、ここに極まる」と言っても過言ではない。M4の浮遊するエレクトリックピアノが印象的なスローナンバーも実に魅力的だ。元々彼らは70年代頭にごく短期間だけ活動していたのだが、マンザネラのロキシー加入でアルバムを残すことなく解散。その後メンバーの活躍があって一段落したところで「ご褒美レコーディング」と相成った、というのが本作なんだそうだ。ちなみにC.ヘイワードのドラムは、手数が多い割に、F.キリコのようなこれ見よがしに叩いているように感じない。実に巧いと思う。
しかし本作の肝はおそらくEnoのOblique Strategiesというツールにあると思う。これは短い言葉が書かれた115枚のカードで、創作的思考を引き出すものらしい。
謎めいた曲名ももしかしたらこれによって導き出されたのかもしれない。
バンド名の「静寂の太陽」とはそれぞれ対極にあるような存在を組み合わせた造語だと思うが、これもまたOblique Strategiesによるものかもしれない。
Roxyファン、KC信者、Enoマニア、カンタベリー狂…問わず広くプログレファンに愛され、謎解きしてほしい一枚。

ナイスレビューですね!

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