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70年作の1stソロ。自宅スタジオにて、すべての楽器をポール自身が演奏して作られたホームメイドな一枚。良い意味でラフで、温かみ溢れるメロディ&サウンドが印象的。ポールらしい優美なメロディが光る「Every Night」「Junk」をはじめ、BEATLESを含めたポールの全キャリア中でも代表作と言える名曲「Maybe I'm Amazed」など愛すべき楽曲に溢れた逸品。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
最初聴いたときは、舞台裏をいきなり見せられたような気持がし、ビートルズ時代いかにポールが音を判りやすくしてくれていたのか呆然としました。完成品と言えるのは2、3曲で、デモ、アイデアの断片みたいな曲が続きます。ビートルズの頃、ハード曲のギターを弾いていたのはポールでしたし、ピアノもポールの音です。音は馴染みがあるんだけど、ユーザーに親切なポールはいません。スタジオでもない自宅録音で、手近にあったものをパーカッションに代用していたり、アコギとベースだけの曲だったり。でも、ポールは音楽家であることをやめなかった。そこがマジックであります。
ポールは、ルーツが読めない音楽家です。いや、リトル・リチャードやプレスリーのファンであることはわかります。でもブルーズとか、カントリーとか、そういうルーツを明らかにする人ではありません。言い方を変えると、もっと大きなクリエイターなので、存在がジャンルを超えてしまっているんですね。趣味的な録音であるこの盤においても同じ。ポールはポールとしか言えないサウンドデザインばかりです。
今ではポールの家に招待されたような、気取らずリラックスした気持で聴けます。ポールのLPをすべて処分して数十年になりますが、全部CDで買い戻すことにしました。2023.05.20