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2090円 (税込2299円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
ギターレスの編成ながらSteve Millinerの重々しく歪んだオルガンワークを中心に、重厚なブリティッシュ・ハード・ロックを紡ぎだしたグループによる69年作。スモーキーな匂いと、その時代性もあってかサイケデリックな色彩を感じさせるへヴィーなオルガン・ロックとなっており、ギターレスのハンディなど微塵も感じさせません。一方で、ピアノがリードするスローな楽曲では英国らしい叙情的なメロディーとジェントリーなボーカルが気品すら感じさせます。同年代のオルガン・ロックバンドであるNICEやEGGとはまた違った個性を放つ名盤です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
ツチブタというバンド名で、カバー写真にもきちんとツチブタを連れた小人がいます。キターアンプを通したオルガン・ハードロックである「コッパー・サンセット」で有名で、わたしもその曲だけで聴き終えてしまうことが多いです。久々に通しで聴いてみましたら、気づくことがありました。
キーボードのスティーブ・ミリナーという人は、オルガン・ハードにこだわっていたわけでもありません。確かに多彩なオルガンが全体をリードしますが、マリ糞をンパや達者なピアノも味わいをプラスしています。特に「ベリー・ナイス・オブ・ユー・トゥ・コール」のジャズ・ピアノは聴きごたえあります。
9分を超える「ジ・アウティング−イエス」は、ピンク・フロイドのリック・ライトがよくやるサイケな音の洪水状態に似ています。つまり単なるヘビーロックで終わらせる気はなかったわけですね。デラム・ノバ・レーベルから出ているので、レーベルとしたら実験音楽として拾ったバンドかもしれないです。エッグもそうなので。ボーカルに弱さがあるんですが、メンバーの確かな演奏には唸らされます。