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MHCP1062 【06年発売CD】
紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック7曲、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価1800+税。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
わたしはミック・ラルフスが他人と思えないぐらい大好きで、イアン・ハンターが苦手というフープルの聴き手です。ですから、フープルの中でもこの盤に関しては、痛みが伴うという聴き方しかできません。多くのかたがご承知のとおり、フープルはこの盤直前まで空中分裂寸前の状態で、オバランド・ワッツがデイビッド・ボウイに話をつけて曲の提供と制作をお願いしたという経緯があります。わたしには、ハンターがフロントとしての力量不足だったのではないかと思えるんです。
というのは、6.One of the Boys は、「キャント・ゲット・イナフ」の原曲なわけですよ。同じ曲をポール・ロジャーズが歌うと全世界制覇を成し遂げたという事実があるわけですから。ラルフスは、結成時に落下傘のようにして決まったハンターとずっと折り合いが悪くて、自作曲では自分で歌うことが多かったのでした。けして上手い歌い手ではないのに。もしかするとハンターの側が歌いたくなかった事情もあるかも知れません。
彼らのプロフィールを見ていて、ラルフスとハンターは年が9歳も離れていたことに気づきました。ほかのメンバーはラルフスと同世代です。19歳と28歳でしたら、そりゃ感覚が合わないでしょう。ハンターからすれば、ほかのメンバーが子どもに見えていたのでしょうし。ラルフスが歌う8.Ready for Love を聴くと、なにやら可哀そうになってきます。
彼らの代表作であることは確かです。ですが、この盤を彼らの全てと思わないでください。フープルは、ファーストから4作めまでロックンロール・バンドとして優れたものを残していますから。ラルフスのどこが好きなのか、書くスペースがなくなってしまいました。ごめんなさい。