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490円 (税込539円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
ケース不良、カビあり、帯はケースに貼ってあります、ケースに汚れあり
69年作3rd。英アルバム・チャート最高18位。デビュー・シングル「アイ・ビリーヴ・マイ・タイム・エイント・ロング」をはじめ、ビートルズの「サンキング」にも影響を与えたとされる美しいインスト曲「あほうどり(アルバトロス)」(初の全英No.1シングル)、ここ日本ではサンタナのカヴァーで有名な「ブラック・マッジク・ウーマン」などを収録。極めてベスト盤的な内容に仕上げられている。なお、この時期からダニー・カーワンが参加、ピーター・グリーン、ジェレミー・スペンサーとのトリプル・ギター編成となる。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
「アルバトロス」や「ブラック・マジック・ウーマン」が収録されているとは言え、この盤のキモは「ニード・ユア・ラブ・ソー・バッド」です。好きで同居していた女に去られて、お前が恋しい、恋しいと泣く男のストーリーで、ブルーズではよくあるシチュエーション。まさに切ない、どうしようもない、救いがない。歌を歌えばそこに何らかの癒しが生まれて、明日を生きよう、という気持ちになる。つまり悲しみや寂しさを吐き出して、吐き出すことで誰かと結びついた錯覚に陥り、死なないで済む。非常にドライに言ってしまうとそういう音楽です。
もともとのブルーズというジャンルは、音階です。アフリカ系の移民(または奴隷)に西洋音階を教えたけど、うまく音階をコピーできない。どうしてもアフリカ・ネイティブの音階が入ってしまって、その音階が、何やら悲しげで、逆に白人の心を打った、と。いわゆるブルー・スケール。だから始まりに勘違いがある音楽なんですわね。
アフリカ系なら、全員悲しくて、故郷に帰りたいと思っているだろう、と。そこは類型化してしまうんだ。だって彼らは切ないんだから。この湿り気が得意なのがピーター・グリーンとエリック・クラプトン。でもそんなことは決めつけ。帰りたくないアフリカ系もいるし、奴隷であっても狩りや飢えと無縁の生活を望む者もいます。ブルーズに何かしかの真実があるのは確かですが、割り切りと決めつけのジャンルでもあります。そこを楽しめるか、でしょうね。すみません。ドライに書いてしまって。2023.06.12