はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン
新品・中古ともに在庫ございません。
マッスル・ショールズのセッション・ギタリストとして名を馳せ、後には『いとしのレイラ』にもゲスト参加する天才ギタリスト、デュアン・オールマンが率いるグループ。トム・ダウドのプロデュースで録音され、カプリコーン・レーベルから69年にリリースされた記念すべきデビュー作。ツイン・ギター&ツイン・ドラムという編成で、ブルース・ロックをベースによりスケールを増したサウンドでサザン・ロックの幕を開けた傑作。デュアン・オールマンのスライドとディッキー・ベッツのオーソドックスなブルース・ギターによるギター・バトルの熱気は凄い!
他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
わたしの仕事には印刷機のメンテという業務もありまして、機械から「ジャム」というメッセージが出たときは、「紙詰まり」のことを指します。もともとギッシリ詰めるとか、邪魔するという意味でして、あまり良い場面では使われません。音楽で「ジャム」という言葉が出てきたのはヘンドリックス、あるいはこの盤あたりから。面白いことにクリームの演奏では、ジャムという表現がされません。メンバーが敵対しているときは、ジャムにならないようです。
演奏時間で言うとあっと言う間に終わってしまうファースト作には、それこそ彼らの魅力と可能性がギッシリ詰まっています。言われているほどブルーズ・フィーリングべったりでもなく、ラテンやジャズの風味も散らされ、それこそクリームのような英国ブルーズ・インタープレイの良さも取り入れられています。ギター・オリエンテッドな曲が多い中、「ドリームズ」は、彼らの抒情性もよく出ています。幽玄的な世界には聞き惚れるばかりです。
たぶん4トラックのテープで一発録りなんじゃないかと思います。楽器の分離はあまり良くなく、レンジもさほどではありません。むしろ混沌とした音の中を、ギターやベースの音を探してうっとりする聴き方になろうかと思います。ハードロックにはオールマンの音をお手本にしているバンドがけっこう多いです。2022.02.15