はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン
新品・中古ともに在庫ございません。
ビート・ロックグループとしてその歩みをはじめ、アコースティックでジェントリーなプログレッシブ・ロックを作り出したドイツのグループの72年作。ポピュラリティーのある優しげなメロディーを持つ名盤としてだけでなく、サイケデリックな質感を残した味わいのあるシンフォニック・ロックとして、そしてメロトロンがこれでもかとフューチャーされた作品としてプログレッシブ・ロックファンの琴線に触れるアイコンに恵まれており、ジャケット通りドイツの寓話の世界をのぞくようなファンタジックなサウンドを構築しています。
他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
冤罪ドラマの大団円で、再び有罪判決を言い渡されたかのような絶望感に襲われるファースト作の「ホワット・ドゥ・ウィ・ドゥ・ナウ」を知っている人からしたら、このセカンド作の牧歌的な出だしに面食らってしまうでしょう。わたしがそうでした。カバー写真を眺めながら、重さとは似ても似つかないなと思いながら聴いたのですから余計です。
おそらくは中世欧州を舞台としたコンセプト物語作です。ダミ声を張り上げる歌い手、スティーブ・ライストナーが子どもたちに聴かせるような優しい歌を聞かせます。ひるがえって考えてみるとファースト作「シーズンズ」もコンセプト作だったのでしょうね。勝手にハードロックに分類していた自分が間違っていたのでした。メロトロンをバックにアンサンブルが盛り上がる様子は、堂々としたものです。
ウインドの特徴は、劇的な振幅にあります。バランスの良い録音は、ジャーマンロックの縁の下力持ち、ディーター・ディークスです。わたしとすれば、ファースト作もぜひ聴いていただきたいバンドであります。