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1790円 (税込1969円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
OSANNAのDanilo RusticiとElio D'AnnaがOSANNA分裂期に結成したイタリアン・プログレッシブ・ロックグループの74年作。残ったOSANNAメンバーMassimo GuarinoとLino VairettiはCITTA FRONTALEを結成し、やはり牧歌的な名盤を生み出していますが、こちらはイギリス録音によりブリティッシュナイズされた作風を取り、PINK FLOYDの作詞が有名なN.J.Sedgwick、GONGなどの作品が有名なDennis Mackayのプロデュース、そしてPINK FLOYDの名作「Dark Side Of The Moon」に参加したLiza Strikeがボーカル参加するなど、力のこもった作品となっています。OSANNAの呪術性は控え、ブリティッシュ・ハード・ロックを基調にしたブルージーなサウンドであり、バンドはこの後ジャズ・ロック色を押し出し、NOVAへと発展していきます。
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レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る
オザンナが分裂し、エリオ・ダンナとダニロ・ルスティチが結成したグループUNOの唯一作。
インターナショナル指向の作品でおどろおどろしさは薄れているので、オザンナを期待すると若干肩透かしをくらう。
それでも、エリオ・ダンナが奏でるフルートやサックスは情感たっぷりで、やはりその存在感は素晴らしい。
演奏はハードだがメロディが重視されており、英語で歌われている曲もありながら、却ってイタリアらしいファンタジックな色合いが濃くなっているように感じられる。
特に1曲目の「Right Place」と、10分を超える大作の「Uno Nel Tutto」はイタリアン・ロック・ファンにおススメ。
そして、アルバムのラストの「Goodbye Friend」はフロイドの「狂気」を連想させる曲・・・と、ずっと思っていたのだけれど、スキャットが「狂気」と同じ女性Voだということを最近まで知らなかった。。。
この後、バンドはジャズ・ロック色を強めてNOVAへとつながっていくのだが、それを予兆させる演奏も聴くことが出来る好作品。
レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
イタリア男の一般的なイメージと言えば、陽気で女好きでちょっとずるい。これを裏返すと、理想的なイタリア男のイメージになります。誠実で影があって、女を遠ざける神秘性がある。映画「山猫」のバート・ランカスターやアラン・ドロンの姿でしょう。(いかん、ふたりともイタリア男でない。)オザンナのメンバーには過剰なイタリア男を感じているのですが、中でもダニロ・ルスティチが際立っています。
ダニロは、よほど英国挑戦がしたかったらしく、エリオ・ダーナとエンツォ・バリセリを連れてロンドンに行ってしまいます。半分は、英詞のワールドワードな作になっています。トライデントで録音しているのに、出来上がった音はイタリアそのものでしかありません。曲はほとんどダニロがひとりで書いています。
これが、疲労感あるイタリアン・ブルーズと言った音で、他のイタリアものにない雰囲気です。つたないシンセサイザーやメロトロンもダニロが弾いていますし、歌っているのも彼。事実上のワンマン・スタイルです。「ウノ・ネル・ツット」などを聴いていると、男らしくて惚れてしまうです。最後に出てくるリザ・ストライク(少しジャニス・ジョプリンの雰囲気あります。)が、斗いに敗れた男を癒すようで、ドラマですね。