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750円 (税込825円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
カビあり
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
この2in1のCDの表紙は、「MISPLACED IDEALS」です。あまりにもおっかないデザインでしたので、無難なものに差し替えられたバージョンです。わたしは、サッド・カフェが遅まきにデビューしたとき、高性能なのは認めても、せいぜい2枚か3枚で消えていくだろうと予想しました。英国でも米国でも隙間ポップってすぐ消える印象があるんですよ。彼らはわたしの予想を裏切り80年代まで生き延びることに成功しました。ここでは「FACADES」を中心に書きます。
プログレ色はみじんもなくなり、ポップ王道を爆音で走り抜ける迫力が「FACADES」にはあります。プログレ色と言いましても、長い曲をやるぐらいの意味です。このレコードの制作には、エリック・スチュワートがあたっていて、コーラスでは彼の声が聞こえる気がします。10CCでは、ポップと気色悪いギャグが半々。サッド・カフェは、より巧妙に悪意を目いっぱい隠して善人面したメロディが9割がたを占めます。
彼らの悪人性が出ていると思うのが、どの曲も王道ポップのシミュレーションになっているところです。だってこのメンバーの経歴を調べたら、まともな流行歌をやる人たちではないでしょう。ホール&オーツばりの、白人ソウルを展開していますが、本当はR&Bをおちょっくているでしょう。あんたら。(いちおう、ファースト作にかけた高度な洒落にお気づきなされましたか。)