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790円 (税込869円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
若干ケースツメ跡あり、圧痕あり
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
ガース・ハドスンが喋っているのをほとんど聞いたことがありません。映画「ザ・ラスト・ワルツ」において他のメンバーが話を振っても、下を向いたり、はにかんだりするだけだったです。ザ・バンド結成時に、ガースは厳格な家ゆえバンドをやるなどもってのほかで、彼が参加する方法は音楽指南役だったと語られています。ですからメンバーは、なけなしの金を指南料としてガースに払っていた、と。ガースは下を向いて笑っていました。圧倒的な音楽素養を持っていた人物なのでした。
ところが喋らない彼の演奏は実に雄弁です。溢れるぐらいに。彼の音楽の特徴はウィットです。正調なクラシックやジャズ傾向の音を演奏したことはなく、目指す方向は常に通俗的でアバンギャルド。それも聴衆を楽しませるための、です。大晦日ライブ「ロック・オブ・エイジズ」の「チェスト・フィーバー」の中で、彼は突然シンセサイザーのソロを始めます。オーディエンスは何が始まったのかと固唾を飲んでいます。実は、「蛍の光」を年越しの瞬間に演奏するための時間調整だったらしいです。
ジャンル横断のガース独自の世界です。ところどころで奥さんがボーカル。ザ・バンド好きなかたには、ガースの人となりが出ていますよ、と申し上げます。2024.08.10