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スウェーデンのグループ、72年作3rd。重量級リズムを土台に、鋭角かつヘヴィなギター・リフが炸裂するギュッとソリッドなヘヴィ・ロック。「間」が絶妙で、フッと音が止まり、音の塊となって襲いかかる部分に痺れます!美しいアコースティック・ギターや流麗なピアノによる叙情的なバラードもまた魅力的。ヘヴィなシャウト、バラードでのエモーショナルな歌いまわしともに表情豊かなヴォーカルが印象的。名盤。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
ブリティッシュ・ハードではなかなか出せない味。アルバムタイトルは、スウェーデン国王のグスタフ・アドルフ2世が亡くなった日を表わしていて、ジャケットは王の戦死の場面を描いたものです。おそらく曲の内容は1632年のドイツでの戦いの様子を描写したものだと思われます。この時スウェーデン軍はヴァレンシュタイン率いるゲルマン軍に敗れたということです。ヘビーな曲と哀切極まる静かな曲が交互に配置されるドラマチックな展開です。
リヒャルト・ロルフがリード・ギタリストであり、彼の演奏はヘビーかつ大胆で次の展開を予測できないところがあります。音色はナチュラル・ディストーションでロリー・ギャラガーのものに似ていると思います。奏法はジミヘンに影響を受けている感じです。録音とミキシングにとても特徴があり、目をつむって聞くと、バスドラとベースが中央前面に定位しているかのよう。しかも音が割れているんじゃないか、と心配になるぐらいのレベルの高さです。(バスドラは、バフバフと聞こえます。)歌詞は全てスゥーデン語で歌われています。トリオのハードロックは音が厚いケースがほとんど。しかし、ここまで低音重視のグループもあまりないかと思います。
ギター好きの人にはロルフの演奏は独自性あって、こたえられないと思います。ブリティッシュハード、アメリカンハードの70年初期を聴きこんでいないと、このグループの味わいは理解できないかもしれません。でも、手抜きのない、いいアルバムです。