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550円 (税込605円)
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
帯無、若干カビあり
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
わがまちには「閻魔堂」という由緒正しきお堂があります。お堂の中には閻魔像のほか、血の池地獄、火炎地獄などの絵が飾ってあり、子どもながらに怖くて入りたくありませんでした。なら行かなけりゃいいじゃない。ところがです。わがまちの住人である限り、一年に一度はこのお堂をお参りしなければならないのです。老人となった今では全然怖くありません。しかしお堂参りは欠かしたことがありません。なぜなら地獄に堕ちたくないからです。「地獄に堕ちろ」という呪い言葉が西洋でもわが国でも共通なのは、考えると奇妙な話であります。
地獄と銘打つわりに全然怖くなく、可愛さいっぱいなのがこの楽集。「デストロイヤー」の成功のあとの盤なので、自信たっぷり、余裕さえ感じさせる充実度です。制作エディ・クレーマー、録音ビル・レベンスンは、キッスを支えるブレーンです。彼らはお子様ロックとしての側面を持っていました。けれどお子様ロックを支えたのは、業界きっての玄人スタッフでした。だってクレーマーは、いまだ続くヘンドリックス・掘り起こしの中心人物ですよ。ボストンの制作者を断ってキッスに関わった人です。
ピーター・クリスの「ハードラック・ウーマン」は、ビートルズやビージーズのような郷愁さえ漂わせます。こんな人たちが地獄で待っているなら堕ちたっていいや。2024.07.05