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旧ユーゴ・スロヴェニア出身、70年代後半の5年間活動したジャズ・ロック・バンドによる76年1stアルバム。エレクトリック・ヴァイオリン奏者を擁する6人編成で、骨太かつ東欧らしい哀愁にも溢れた技巧派ジャズ・ロックを繰り広げます。開始早々フリオ・キリコに迫るバカテクドラムとヴァイオリン&ギターのスリリングなユニゾンが飛び出してくるテンション高いオープニングに興奮。母国語のヴォーカルが入るとグッと哀愁が増し、エレピやオルガンも叙情的に鳴り響きます。76年と言うとフュージョンが世界を席巻していた時期ですが、随所でファンキーさは見せつつも終始武骨で緊張感あるアンサンブルは、まさに「ジャズ・ロック」と呼ぶべき音。そんな骨太な演奏の中、エレクトリック・ヴァイオリンがエディ・ジョブソンばりの鮮やかなプレイでソロを取るのが一際印象的で、そこはU.K.を彷彿させます。また熱唱タイプのヴォーカリストの影響か、母国語ながらイタリアン・ロックみたいに聴こえる箇所が多いのも面白いところ。テクニカルながらも絶妙に洗練されてない感じがかえって堪らない好盤です。
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