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イタリアのキーボーディスト/コンポーザーGiancarlo Nicorelliを中心とするシンフォ・グループ、06年のデビュー作から18年を経てリリースされた24年作2nd。タイトルに冠されジャケットにも描かれている、中世イタリアの時代に建造された城塞Zumelle Castleをテーマにしたコンセプト・アルバムとなっています。オルガンを中心とする中世ロマンを湛えた素晴らしいキーボード・ワークと、クラシカルなヴァイオリンやフルートらが織りなすエレガントかつ哀愁を帯びたアンサンブルに聴き惚れていると、一転ギターと激しいヴォーカルが登場しアグレッシヴなヘヴィ・シンフォへとなだれ込む展開に思わず息をのみます。優雅さと攻撃性が入り乱れながら進行するダイナミズム抜群のサウンドが特徴的ですが、その両者をつなぐ「静」と「動」を自在に切り替えるオルガンのパフォーマンスがやはり出色。古くより西洋音楽の中心地として栄華を誇ったイタリアのグループとしての矜持を感じさせるような力作です。
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