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92年のデビュー以来コンスタントにリリースを続けるフレンチ・シンフォ・バンドが放った23年作13thアルバム。「12月の雪」を意味する題名どおり冬の情景を描くコンセプト作。「NEIGE EN DECEMBRE PARTIE 1」「〜 PARTIE 2」という20分の大曲2つで構成された実にプログレ然とした内容で、GENESIS+CAMELのファンタスティックなサウンドに少しPINK FLOYD的シリアスさをミックスさせたような、今回も彼らに期待するそのままの音を、メロトロンもたっぷりと鳴らしながらイマジネーション豊かに紡いでいます。大きな特徴は、中心メンバーであるマルチ奏者Eric Tillerotが担っていたヴォーカルがなくなり、インストゥルメンタル作品となっている点。ANGEのスタイルを受け継ぐあの耽美で濃厚なヴォーカルが聴けないのはやや寂しいところですが、そのぶん英プログレからの影響を完成度高く昇華させた彼らのあまりに幻想的な音世界に没入できる内容となっています。そういう聴かせ方を意図してのヴォーカルレスなのでしょう。上記のとおりGENESIS&CAMELファンにはぜひ聴いていただきたい逸品!
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