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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
一般的にジャムのモッズ宣言と捉えられているレコードです。キンクスの「デイビッド・ワッツ」がカバーされていることでも、レコードのタイトルからも。モッズはモダーンズの略です。モッズの定義は、わたしなりの理解ではロックンローラーのアンチと思っています。ブルーズやチャック・ベリーより、モータウンを聴き、おしゃれな服を着て、女の子と一緒にいる。イメージではロッド・ステュアートです。でもこのレコード、音楽の影響はビートルズからが圧倒的だと思うのです。レイ・デイビーズの影響は、歌詞や曲のテーマのほうです。
全編を通じ、目立っているのはブルース・フォクストンのベース。ギターがほとんどメロディを弾かないので、コード感を決定しているのは彼のベースなのです。時々出てくる「タックスマン」や「シー・ラブズ・ユー」のリフ。ひょっとするとモータウンでもひんぱんに出てくるフレーズなのかも知れません。
「ダウン・イン・ザ・チュープ・ステーション」の構成力には驚きます。ベースラインの斬新さは「タウン・コールド・マリス」を凌ぐと思います。女房もいるステディな男が、真夜中の地下鉄駅で撲殺される話。彼に殺される理由なんてほとんどありません。ただ真夜中に駅で佇んでいただけ。妻の用意したワインは気が抜けて、カレーは冷めてしまうと語られます。2024.05.19