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590円 (税込649円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
ジャズ素人が聴く、68年NY録音のチックのトリオ演奏です。三回のセッションのうちの5曲が選ばれています。先日の日本代表とトルコ代表での試合の後半、伊東純也が相手のパスミスをかっさらい、高速でフィールドの半分以上を走り切る姿には感動しました。誰もついていけないスピードでした。1曲めでチックの高速パッセージは、そんな感じで始まります。そこをロイ・ヘインズのドラムズが後押しし、ミロスラフ・ビトゥスのベースも劣らぬスピードで追いかけます。さしずめ伊東純也が横を見たら久保建英と三苫薫が並走していたかの迫力です。曲の後半、チックの深く東洋的なテーマが展開し、繰り返され、ふくよかな余韻を残し曲が終わります。
わたしリターン・トゥ・フォーエバーも何枚かは聞いています。…が、かなり以前の話なのであまり印象に残っていません。さかのぼってチックのトリオ演奏を聴いてみたら、結局この盤が愛聴盤として残りました。電化した音よりもアクースティックな演奏が馴染んだんですね。気分や季節に左右されない、優れた演奏だと思います。スピード感と懐の深さが両立した素晴らしい音楽です。というわけで、ジャズの入門盤にもよいのではないでしょうか。いまだにベースと来たら、ミロスラフ・ビトゥスと反射的に答えてしまいます。2023.09.14