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1390円 (税込1529円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
小さい汚れあり
LA出身のサイケ/フォーク・ロック・グループ、71年にDECCAよりリリースされたデビュー作。プロデュースは、初期ストーンズを手がけたエンジニアであり、エレクトリック・プルーンズを発掘して育てたマネージャーであり、ハリウッドのレコーディング・スタジオSOUND FACTORYのオーナーとして、JEFFERSON AIRPLANEやCSN&YやGRATEFUL DEADなどを手がけた敏腕、David Hassinger。リード・ヴォーカルが2人居て、ハイ・トーン寄りの繊細かつエモーショナルなJack Merrillと土臭く哀愁あるBob Rochanが曲によってリードを担当するスタイル。リードでない方がコーラスを担当し、グッとくるハーモニーもまた魅力的です。憂いたっぷりのキャッチーなメロディも特筆。デッドの『アメリカン・ビューティー』あたりに通じる、ルーツのコクとともにサイケのたゆたう浮遊感とリリシズムがあるアンサンブルも絶品です。マイナーなグループ&作品ですが、内容はグレイト。ウェストコーストのフォーク・ロックのファンは必聴です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
リリースされたとき、米国でも話題にならなかったようです。サイケ名盤として「拾い物」であると申し上げたいです。西海岸のトリオで、ざくざくしたヘンドリックス・タイプのギターと、どんどこドラムズ(チェト・マクラッケン、ジョン・ハートマンの後釜としてドゥービーに加入)、そして綺麗なコーラスに特徴があります。わたしは動画サイトでこのグループを知りました。驚くのは71年に日本盤がリリースされていることです。
カバーアートは、古い家に子どもが遊びで祭壇をつくったような雰囲気。見ると窓ガラス内側から「HELP」と指で書かれています。これとセカンドの「セカンド・カミング」(再臨)というタイトルから、キリスト教のメッセージを伝える意図があるのかと推測されたりもするようです。これは、マクラッケンのインタビューで否定されています。たまたま、であると。ジャック・メリルの弾くギターが、うねうねと上下するところがハードロック・ユーザーの心を打ちます。切迫感の増すセカンドに比べると明るく曲がつくられています。
最後の曲が「テネシー・ワルツ」で締めくくられています。ワルツでもシャッフルでもなく、8ビートの激しいロックンロールで遊び心十分。2022.01.16