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盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
70年のFREE解散の後、Paul KossoffとSimon Kirkeが、後にFACESでも活躍する日本人ベーシストの山内テツと米国人Key奏者RABBITを迎えて結成したグループ。71年の唯一作。RABBITことJohn Bundrickが10曲中5曲の作曲を担当。RABBITがもたらしたアメリカン・ロック的なアーシーな哀愁とPaul Kossoffのギターによる英国叙情に富んだブルース・フィーリングとメロウネス。繊細さと憂いに溢れたセンシティブなブリティッシュ・ロックの逸品。音と音との「間」の雄弁さはさすが。専任ヴォーカリストの不在が弱点として言われますが、RABBITやSimon Kirkeの誠実な歌声がメロディの繊細な魅力を見事に引き出しています。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
フリー、あるいはポール・コゾフの愛好者にとって、このアルバムの出来がどうのこうのはあまり関係ないと思います。わたしはコゾフの参加している録音であれば、どんなものでも聴いてみたいと思っていまして、この作品もずっと手元に置いておきたいです。ただし、繰り返し聴きたいとは思いません。ひとつの作品というより、ドキュメントとしての価値が勝っているのではないでしょうか。
フリー空中分解の原因は、ポール・ロジャーズとアンディ・フレーザーというソング・ライター・コンビの決裂でした。コゾフは、ロジャーズともフレーザーとも仲違いしたわけではなく、むしろ彼に演奏する場を与えてくれていたのがこのコンビでした。彼が鎮静剤に耽溺するようになったのは、この寂しさからでしょう。実際にこの作品のあと、カークの呼びかけによってロジャーズとフレーザーは一時的にバンドに戻ります。ただし、コゾフ・カーク・テツ・ラビットで演奏している形態はコゾフの望んでいた形態です。フリーの演奏の弱点は、中音域がスカスカであるということであり、コゾフはそれを埋めなければなりませんでした。キーボードのラビットは、コゾフの要望をよく理解していて、この作品で彼は自由なソロを弾くことができています。インストルメンタルである4. Just For The Box を聴くと、それが判ります。
山内テツも、おそらくアンディ・フレーザーを意識しています。コゾフは、フリーにこうあって欲しかったんだな、ということが伝わってきます。一方で曲を書いたことがない、バンドのリーダーも初めて、という彼にとって、いかにしんどい作業であったか。ラビットが作曲、アレンジをやってくれたおかげで完成形になっておりますが、コゾフの演奏が精彩を欠いているのも事実です。10. Coloursは、貴重なコゾフ作曲、ボーカルの曲。…というより、コゾフが独り言をつぶやきながらソロを弾き、他のメンバーがサポートしている曲です。この曲を聴けてよかったと思う反面、可哀想すぎて涙が出てきます。