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99年結成のポーランド屈指のプログレ新鋭バンド。記念すべき99年デビュー作。メランコリックにたなびくキーボード、しっとりと紡がれるエレキのアルペジオ、物悲しい旋律のアコギ、どこか工業地帯の灰色の世界を連想させる無機質なビートと生活音のコラージュ。ピンク・フロイドからの影響を軸にポーランドならではの翳りで包み込んだようなアンサンブルが印象的です。アコースティックな音とデジタルで無機質な音とのブレンドも持ち味で、メロディアスなバンド・サウンドと、シンセによる電子音やデジタリーなビートとが違和感なく同居した奥行きのある映像喚起的なアレンジも見事。その辺りのセンスは、ピンク・フロイドのDNAを現代に蘇らせた、と言えるでしょう。ヴォーカルとメロディも魅力で、憂いたっぷりのハイトーンの歌声とシアトリカルな歌いまわしに心奪われるLukasz Gallのヴォーカル、陰影と叙情がにじむメロディにはデビュー作とは思えない「スケール」と「味わい」があります。ポーランド語は、西スラヴ語群に属し、チェコ語やスロバキア語とは方言程度の違い。往年のチェコ産プログレと同じメランコリーや気品を感じます。伸びやかなトーンで歌うように奏でられるエレキ・ギターのリードもまた印象的。耽美的かつモダンで、なおかつリリシズムたっぷりなポーリッシュ・シンフォの逸品です。
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