はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン
現英国シーンをリードするシンフォ・グループ、20年作8thアルバム。ドラキュラ俳優として著名なベラ・ルゴシをはじめとする50〜60年代カルト/ホラー映画の名優6人をテーマにしたコンセプト作となります。とはいえテーマから想像されるようなダークでおどろどろしい雰囲気はなく、MAGENTAらしい英国的な気品に満ち満ちたドラマチックなシンフォニック・ロックが眼前に広がります。タイトで抜けのいい打音のドラムと伸びやかに躍動するベース、滑らかに疾走するシンセにクラシカルでデリケートなタッチのピアノが描く、ダイナミズムとしなやかさが調和したアンサンブル。そこに乗るのがChristina Boothの美声voとヴィンテージ・テイストを大事にした入魂のリード・ギターです。艶のある美声でスタイリッシュに歌うvoはもはや言わずもがなの素晴らしさ。ギターも見事で、もう一人のリード・ヴォーカルと呼びたくなるほどに歌心溢れる抒情フレーズを次々と紡ぎ、美声voと絡み合うサウンドが感動的に響きます。キャリア20年の貫禄とそうとは思えぬ音の瑞々しさがバランスした傑作!
他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る
美声女性ヴォーカルCHRISTINAをフロントに置き、英国産正統派シンフォを提供してきたMAGENTAの3年振りとなる新作。
6曲中3曲は10分超えで、ラストのタイトル曲は15分を超えるという大曲志向な作品になっており、クラシカルでドラマティックな1曲目で、彼らのファンはもちろんのこと、シンフォ・ファンも虜になること間違いなし。
これまでの作品と比べると、ゆったりとした雰囲気を持った曲が多い印象があり、それがCHRISTINAの美声をさらに魅力的なものにしている。
適度にヴィンテージ感がある演奏にも好感が持てるし、ゲストのサックスや1曲だけ参加しているIONAのTROY DONOCKLEYの演奏も素晴らしい。
デビュー当時からのYESやRENAISSANCEのイメージはそのままで(本当は他のバンドに例える必要はなく、MAGENTAらしいアルバムだと書けばわかってもらえるのだと思うけれど・・・)、タイトル曲では「Roundabout」っぽい(というかそのまま・・・)フレーズや、「Can you hear me?」という歌詞が入っていたりという遊び心も・・・偶然・・・!?
YESやRENAISSANCEのファン、女性Voファン、シンフォ・ファンには、是非聴いてみて欲しいと思う。