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490円 (税込539円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
ケースツメ跡・側面部に色褪せあり
抜けの良いアメリカン・ロックのバンド・アンサンブルとクラシカルなヴァイオリンによるシンフォニックなアプローチでアメリカを代表するプログレッシヴ・ロック・グループとなり、後のアメリカン・プログレハードの基礎を築いたグループの76年4th。その内容は、ポップで普遍的なメロディーと抜けの良いバンド・アンサンブル、QUEENのような分厚いコーラスワーク、そしてシンフォニックなヴァイオリンや華やかなキーボードが一体となり、その後のメインストリームである産業ロックへの流れを感じさせる明快な作風を打ち出した傑作です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
ロック全史の中でも、疑いなく「歌える」ボーカリストがスティーブ・ウォルシュ。スティーブ・ハケットが上手い歌い手が欲しくて、スタジオから電話するほどのボーカリストです。英国のプログレを研究しつくしたであろうケリー・リブグレンとウォルシュの天賦の声があって、「キャリー・オン・ウェイウォード・サン」という名曲が生まれました。スティクスほどバカっぽくはない、ボストンほど洗練されていない、ということで業界の2番手、3番手位置に甘んじていた彼らの起死回生に思えます。イエスがLP片面を費やすようなカタルシスをわずか1曲で受け取ることができます。
この曲だけでなく、長大な展開を織り交ぜながらわかりやすくユーザーを高みに持ち上げるのが彼らは上手いです。プログレ以前にはR&Bの聴き手であったらしいのです、彼らは。バイオリンとキーボードにどうしても耳が行ってしまいますけれど、ベースの力強さがカンザスの腰の強さであると思います。
わたしは今でこそカンザス(特にウォルシュ在籍期の)ユーザーですが、ずっと斜めに見ていた時期がありました。最も好きなのは「ソング・フォア・アメリカ」です。この作と「ポイント・オブ・ノー・リターン」は、あまりにもオンエアされたため、後追いです。歌い上げる、という意味ではこの作。ハードロック風味は、彼らにしたら控えめです。2022.04.25