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落とし穴がひんぱんに仕掛けられている巨大すごろく（2 拍手）

レビュアー：たすけさん レビューをすべて見る

望外のセールズを記録したことで、ザッパ入門編あるいは聴きやすい代表として紹介されることが多いレコードです。ところが導入は、雪国の人間にはなじみの深い「黄色の雪」に関する曲。エスキモーの少年とハスキー犬の間に起った事件を執拗に追いかけます。ザッパはスカトロ好きなのかも知れませんが、それに真面目に付き合うメンバーも何を考えているのか。

ザッパのバンド・メンバーになるには、急激に変化するコードや変拍に対応せねばならず、必然的に演奏瞬発力のある人が求められます。ルーツ音楽の作法を無視したザッパの作曲が原因なのです。英語ネイティブでないわたしは、歌詞の内容も判らず、やたら高度な音楽に向かった気持ちになります。たぶん違うんだろうな、と思いつつ…。

「アポストロフィ」は、ジャック・ブルース、ジム・ゴードン参加で、ベースとギターのダブル・リードが聴けるヘビーロック・ユーザー向けです。この曲含んで、たぶん大半がライブ録音だと思うんですよ。残響からそう判断しているんですけど…。次の「アンクル・レムズ」がジョージ・デュークのピアノに導かれる男女R&Bです。確かにこの曲は泣きで聴きやすい。でも、たぶん違うんだろうな、…と。2021.11.10

ナイスレビューですね！

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