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カケレコ・レビュー
ウッドストックにも出演、自由奔放かつ多彩なアプローチが魅力の英アシッド・サイケ・フォーク・グループ、68年作3rd
前作同様、Mike Heron、Robin Williamsonによるデュオ編成で制作した3作目。68年作。サイケデリック・ムーヴメントの中、よりアシッド臭とヒッピー・テイストをフィーチャーした英アシッド・フォーク/サイケデリック・フォークの名作。
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レビュー一覧
新たな年越し音楽の提案（3 拍手）
レビュアー：たすけさん レビューをすべて見る
ゆったりとした時間のある時に聴いてほしい音です。たとえば、大晦日で家の掃除や料理の準備も終わり、夕餉までの何もない時間を過ごしているような…。今ではないですか。夜は年越しに聴く音楽が決まっているし、正月に聴くべき長大なライブ録音もある…というような。英国のフォークと言えば確固たるジャンルです。しかし、フェアポートやスティーライ・スパンがもてはやされたのはそんなに長い期間ではありません。つまり一種のムーブメントだったのです。サイケデリックと呼ばれることの多いこのレコードにしても、実態は好き勝手に自由に曲を書いて、無国籍に楽器を選んで演奏しているだけ…だと思います。この緩さと自由さを聴くには、自分のタスクやトゥ・ドゥがなくてニュートラルな状態のときが適しているようです。わたし、忙しいときにこの音を聴いても何も感じませんから。
魂がニュートラルである時、彼らの遊び心や無邪気さが入ってきます。コーラスも適当で、さまざまな楽器はこれを聴くんだという焦点を絞らせません。聴く、というより一緒に遊んでいるような感覚になります。聴いていて、「フール・オン・ザ・ヒル」の原点のような気もしてきました。今年は大変お世話になりました。ご健勝とご多幸をお祈りいたします。2021.12.31