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カケレコ・レビュー
引きずるようにヘヴィな英アンダーグラウンド・ハード、70年作
英国はスコットランド出身、70年代初期に活動しながらアルバムを残さずに解散した幻のグループ。彼らが70年から74年に録音した16曲を収録した編集盤。引きずるようにヘヴィなリズム隊、荘厳なリフ＆ブルージーかつアグレッシヴな早弾きソロともに魅力的なギター、絞り出すようなシャウト・ヴォーカル。BLACK SABBATH、HACKENSACK、JUICY LUCYあたりを彷彿とさせる英アンダーグラウンド・ハードの好グループ。貴重な演奏写真や歌詞付き。
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レビュー一覧
サバス調ヘヴィロック（7 拍手）
レビュアー：コッコロコハウスさん レビューをすべて見る
サバスはそこまで好きじゃないけど、サバスと同時期に活動し似たような音楽性を持つこのバンドは大いに気に入りました。サバスと比べるとぐっとラフな演奏で、ガレージっぽい荒々しさが魅力です。埃にまみれたような劣悪な音質もナイス。ヘヴィなリフを打ち出したミドルテンポの曲が主ですが曲によってはメロトロンを使いプログレ調だったりします。ブリハ（ブリティッシュハードロック）のアングラ物が好きな人は文句無しに楽しめるでしょう。
上には上がいる（5 拍手）
レビュアー：たすけさん レビューをすべて見る
音が割れていればいるほど興奮する人向けです。スコットランドの暴れ者4人の残したオムニバス。彼らはレコード・デビューすることなく芸能活動を終えたので、これはデモ音源ということになります。ただし、権利不明確、出自不明瞭なよくある発掘ものではなく、オリジナル・メンバーの所持している音源をリマスターしたものです。米国のステップソン、セント・アントニーズ・ファイア、スイスのトード、英国のダーティ・トリックスを聴いてきたわたしをして、上には上がいると思わしめます。一聴してサバス系のどろんどろんとしたリフに惹きつけられ、ギター・ソロも何となくトニー・アイオミっぽいではないですか。単調なベース、もたり気味のドラムズが少し足を引っ張りますが、音圧でそこはカバーです。
このグループ、ボーカリストでいつも苦労していたようです。6.Let It Grow からが二代目ボーカリストで、彼の声が素晴らしくよいです。ヘビーロック・ユーザーでしたら、7.Rockband Blues で歌いだしてしまうはずです。かっ、かっこよい~。デビューできなかったセミプロという雰囲気ではなく、堂々たる英国勇者の風格漂わせる名曲です。気がついたらボリューム・レベルがとんでもないことになっていて、カミさんが怒鳴り込んできたではないですか。