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ARTI E MESTIERIの名ドラマーFurio Chiricoのソロ作品やROME PRO(G)JECTの17年作などに参加したイタリアのキーボーディストPaolo Ricca率いるジャズ・ロック・グループ、SOFT MACHINEのギタリストJohn Etheridgeをゲストに迎えた18年作2nd。バンドの編成は、キーボード、クラリネット、リズム隊の4人組。ARTI E MESTIERIやそのギタリストGigi VenegoniによるバンドVENEGONI & COに通じる、フュージョン・タッチのメロディアスさと高い技巧をあわせ持ったジャズ・ロック・サウンドを展開します。鋭くタイトな打音がカッコいい手数多く硬質なリズム・セクションを土台に、クラリネットが地中海音楽の流れをくむ美しいメロディを奏で、フェンダーローズが流麗に舞う、テクニカルさの中に叙情匂い立つような音世界は、上記2バンドにも負けないほどに魅力的。特にクラリネットは、角のないふくよかな音色を活かした気品溢れるプレイを聴かせており素晴らしい。また冒頭2曲にゲスト参加するJohn Etheridgeのプレイも特筆で、伸びやかなフレーズと畳み掛けるような速弾きを滑らかに繋げて緩急をつける独特のプレイは、一聴して彼と分かる存在感を放っていてやはりさすがです。これはARTI E MESTIERIファン、VENEGONI & COのファンなら必聴と言いたい快作!
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レビュアー:らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
これは驚いたし気がつかなかった。あのバンドの2ndか!
10年程前に目白の店頭で流れてて、店主に訊けばフリオ・キリコのソロにも顔を出してたという鍵盤奏者のバンド。タイトル”Volcano”通り1曲目からへヴィなジャズロックで即買いした記憶。つい最近、久々に棚から取り出して熱い地中海ジャズロックを堪能したばかり。
ジョン・エサリッジがギターで参加してる…ってことで気に留めてたんだが、「あれ?あのバンド復活したのか!?」と慌ててオーダーした次第。
正式メンバーは変わらず鍵盤トリオ+クラリネット奏者。前作ではBsプレイヤーがGtrも兼ねていたけど今回は強力なゲスト参加。これで悪いわけがない。エンジニアには前作でも協力していたベッペ・クロヴェラが正式にクレジット。
さて10年経った本作、気合い入れてCDプレイヤーへ。うん。クラリネットとエレピの絡みが前作よりも優雅かな?エサリッジのギターも流れるように〜♬
北米で一時流行ったへヴィ・フュージョンとは違う。やっぱりこれはイタリアの音だなぁ〜と納得。熟成したジャズロック、って感じでしょうか。
ジャケも可愛いし、アルバムタイトルも”ぶつぶつ…”って面白いなぁ。とにかく大いなる帰還に拍手!