カケハシ・レコード

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SEVEN

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評価:51件のレビュー

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カケレコ・レビュー

現イタリアのジェネシス系シンフォ・バンド筆頭格、ジェネシス憧憬に溢れつつもポップかつドラマチックに練られた楽曲の良さが光る力作、S.ハケットのカバーで本人がゲスト参加

現イタリアのジェネシス系シンフォ・バンドの筆頭格と言える彼らの17年作7th。霧の中から立ち上がってくるようなメロトロンとオルガンが幻想的に揺らめき、相変わらずのピーガブそっくりのヴォーカルが耽美にメロディを歌い上げ、ギターは往年のハケットのプレイをなぞるかのようにデリケートな美旋律を紡ぎ出します。折り重なる柔らかなシンセのトーンも美しく、従来にも増して70年代憧憬のヴィンテージ感が強まっている印象。とは言え他の多くのジェネシス系バンドのように大仰には展開することはなく、3〜7分台の楽曲にドラマ性とポップな聴きやすさを詰め込んだWATCHならではのセンスが光っています。そしてスティーヴ・ハケットの1st収録「THE HERMIT」のカバーには、ハケット本人がゲスト参加!古楽器のような典雅な調べを鳴らす12弦ギターでロマンティックに楽曲を彩っており好演を披露。シンフォニック・ロック然とした長尺ナンバーで聴かせることが多いジェネシス憧憬の新鋭とは一線を画する、よく練り上げられた無駄のない構成でスタイリッシュに聴かせてくれる力作です。

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評価:5到達点か(2 拍手)

レビュアー:madmen1956さん レビューをすべて見る

必ず同じテーマで作品を作る作家がいて、一見すると毎回何も変わらない印象なのだが、良く見ると変化のない中に濃密な宇宙が次第に広がってきているのを感じ、驚いた事があったのを今回の新作を聴いて思い出した。あえて大作指向を避けて一聴してシンプルな楽曲に聴こえるが、一音一音のそれぞれの音がとても意味を持ち有機的で美しく、深みがある。楽曲の中の静と動のコントラストも気負いが無く、それでいて奥行、拡がりが感じ取れる。例えれば300馬力の車と50馬力の車で同じ時速100キロで走る余裕の差みたいな力量感をこのアルバムの各楽曲から聴くことが出来る。ずっと自分達の音を追い求めてきた彼らの、もはや〇〇タイプと呼ぶのも失礼な程に完成された現代プログレッシヴ・ロックの一つの到達点ではなかろうか。

ナイスレビューですね!

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