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元VELVET FOGGのギタリストにして、トニー・アイオミの従兄弟にあたるギタリストPaul Eastmentが在籍するバンド、70年リリースの唯一作。サウンドはほぼジャケットから受ける印象通りで、ヘヴィなギターと分厚いハモンド・オルガンが荘厳なアンサンブルを聴かせる英ヘヴィ・サイケ。紅一点シャーリー・ケントの太さの中にも英国ならではの奥行きの感じられるヴォーカルが良い感じ。シャーリー・ケントは、3曲ほど曲も提供しており、これがブリティッシュ・フォーク然とした素晴らしい曲ばかり。特に2曲目「HEART AND FLOWERS」は、どこかサンディ・デニーを想わせる翳りのある歌声と淡いハモンドが絡む名曲。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
どうですか、このカバーアート。ゴーストというバンド名を視覚化したカバーが収集魂をくすぐります。バーミンガムという土地柄からブラック・サバス的な禍々しさを期待させますがその実態は…。サイケともフォークとも紹介されているようです。演奏力は正直アマチュア・クラスで、前のめりのビート・ポップにも挑戦していますがサビを決めるとどう終わらせていいのかわかっていないところがあります。男性4人組にシャーリー・ケントという女性シンガーが加わった編成。シャーリーの声に個性があるわけではなく、彼女のリード・ボーカルの比重は全体の3分の一程度。ざっとトラッドが1/3、ビート・ポップが1/3、歌謡曲が1/3の印象です。
ギター、ベースの重いアンサンブルはよろしいです。「トゥー・レイト・トゥ・クライ」はメンバーが全員コーラスで迫ってくる「シンパシー・フォー・ザ・デビル」似のミドル・テンポ。おぼつかない技量のギターに、がんばれ、がんばれと応援してしまいます。ハモンドにはサイケデリックの趣がたっぷりです。曲はギターのポール・イーストメントとオルガンのテリー・ガイが書いています。アフィニティやロー・マテリアルのようなお宝になれない理由は、明るい曲をやりたいのか、暗い曲をやりたいのか、決心がついていないところかと。2023.01.02